脳の老化を防ぐ習慣7選|80歳でも脳が若い人は何をしているのか

Portrait of identical twins at ages 8 and 80 merge 知っておきたい雑学

あなたの脳、知らないうちに老化してるかも

「最近キレやすい人」は脳の老化サインかもしれない

スーパーのレジで「なんでレジ袋に金を払わなきゃいけないんだ!」と怒鳴っているおじいさん、見たことありませんか?

店長が出てきて丁寧に説明しても、同じ主張を繰り返すばかり。最後にはお金を投げつけて出ていく。

……正直、「うわぁ」と思いますよね。

でも、あれ、本人が悪いわけじゃない可能性が高いんです。

実はあの行動、脳の老化現象の一種なんです。

脳科学の世界では、こうした状態を**「老人脳」**と呼ぶことがあります。特徴はこんな感じです。

  • 周りが気にならなくなる
  • 記憶があいまいになる
  • 同じ主張を繰り返す
  • 感情のブレーキが効かなくなる

怖いのは、これが誰にでも起こりうるということ。

「自分は大丈夫」と思っていても、脳は通常30代から少しずつ萎縮が始まり、60代半ばになるとMRI画像ではっきり分かるレベルの変化が起きます。

一方で、80代・90代になっても新しいことにバンバン挑戦して、元気に若々しく生きている人もいます。こういう人たちは**「スーパーエイジャー」**と呼ばれています。

老人脳になる人と、スーパーエイジャーの差はどこにあるのか。

最新の脳科学研究によると、その差は後天的な習慣にあることが分かっています。

つまり、脳の老化は日々の習慣で防げるんです。

これ、かなり心強い事実じゃないですか?

今すぐできる脳の老化チェック法

ここで一つ、面白いチェック法を紹介します。

**「片足立ち診断法」**です。

やり方は超簡単。

その場で立ち上がって、目を閉じた状態で片足立ちをする。

これだけ。

目安は30秒です。

  • 30秒以上立てた人 → 脳はまだまだ若い状態
  • 30秒未満だった人 → 老人脳が進行している可能性あり

「え、目を開けてたら余裕なのに、閉じた瞬間グラグラする……」という人、けっこう多いと思います。

実はバランス感覚は脳の状態と密接に連動しているんです。

でも安心してください。今30秒立てなくても、毎日練習すればだんだん立てるようになります。

そして、この片足立ちの練習自体が脳を鍛えるトレーニングになっているんです。一石二鳥。

ある研究では、バランス能力の高い人は14年後も自立した生活を送るスキルが高いという結果が出ています。

この記事を読み終わったら、ぜひ試してみてください。(転ばないように、壁の近くでお願いします)

脳の老化を防ぐ「マインド」の習慣3選

①「自分は若い」と思い込むだけで脳が変わる

脳の老化を防ぐ習慣というと、「運動しましょう」「頭を使いましょう」みたいな話を想像しますよね。

でも、最新の研究で分かってきたのは、マインド(心の持ち方)が脳の老化に直結するということなんです。

まず最初にお伝えしたいのがこれ。

「自分は若い」と本気で思い込むだけで、実際に脳も体も若くなる。

「いやいや、さすがにそれは精神論でしょ」と思いますよね。僕も最初そう思いました。

でも、科学的な裏付けがあるんです。

ある研究で、59歳〜84歳の被験者68人の**「主観年齢」**(自分が何歳くらいだと感じているか)と脳の状態を調べたところ、主観年齢が実年齢より若い人は、脳の灰白質の密度が高く、記憶力も良く、うつの傾向も低かったことが分かっています。

さらに面白い実験があります。

70代の8人に、22年前の内装を再現した建物で5日間共同生活をしてもらったんです。テレビは当時の白黒テレビ、ラジオからは当時のヒット曲が流れ、本棚の雑誌も全部22年前のもの。

「22年前の自分になりきってください」というルールで5日間過ごしてもらった結果——

  • 手先の器用さが向上
  • 姿勢が改善
  • 視力がアップ
  • 見た目が若くなった
  • 考え方が柔軟になった

しかも、合宿前と合宿後の写真を第三者に見せたところ、平均3歳若く見えると判断されたそうです。

たった5日間で3歳。

逆に、「自分は老けている」と感じている人は死亡リスクが18〜35%も高かったというデータもあります。

つまり「もう歳だから」「年相応に生きなきゃ」という言葉は、文字通り脳を老けさせているわけです。

今日から「自分はまだまだ若い」と思い込みましょう。科学がそうしろと言っています。

②欲と生きがいは脳の最強サプリ

「欲」と聞くと、あまり良いイメージがないかもしれません。

でも実は、欲は脳をワクワクさせ続けるために超重要なんです。

年を取ると、食欲・性欲などの生理的欲求は減っていきます。これはやる気を生み出す脳内ホルモン**「ドーパミン」**が加齢とともに減少するからです。

そして食欲のある高齢者は長生きする傾向にあり、逆に食が細い高齢者は死亡リスクが2倍以上に高まるという研究もあります。

欲があるほうが、長生きする。

じゃあ、加齢で減るドーパミンをどうやって増やすか。意外と簡単な方法があります。

  • 笑顔を作る
  • 好きな音楽を聴く
  • 大きく体を動かす
  • 好きな人の写真を見る
  • 新しいことにチャレンジする

こうした習慣がある人は、やる気が衰えにくく、脳がいつまでも若い可能性が高いんです。

そしてもう一つ、面白い事実があります。

年を取ると「増える」欲もある。

それは**「幸せに対する欲」**です。

人とつながった瞬間に分泌される**「オキシトシン」**(別名:愛情ホルモン)は、2022年の研究で、加齢とともに減るどころか、むしろ増えることが分かっています。

つまり人は年を取るほど、お金より人のつながり、競争より貢献を求めるようになる。

「誰かの役に立ちたい」「感謝されたい」という気持ちが年齢とともに高まるのは、ちゃんと脳科学的な理由があったんですね。

そして生きがい

生きがいがある人は、ない人に比べて認知機能が高いことが分かっています。

「生きがい」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、植物を育てたい、推しを応援したい、ゴルフを極めたい、旅行に行きたい——何でもOKです。

「あなたの生きがいは?」と聞かれてパッと即答できる人は、脳の認知機能が衰えにくい人です。

③脳を老けさせるNGワード3つ

最後のマインド習慣は、言葉の話です。

普段何気なく使っている言葉が、実は脳の老化を加速させている可能性があります。

まず、今日から禁句にしてほしい3つのワードがこちら。

  1. 「年を取った」
  2. 「もう若くない」
  3. 「歳だから」

さらに、こんな言葉も脳に悪影響を及ぼします。

「疲れた」「もう嫌になる」「できるわけない」「無理」「めんどくさい」

「え、全部日常的に使ってますけど……」という人、多いと思います。僕もです。

でもこれ、ちゃんと実験で証明されているんです。

ある大学の実験で、学生を2グループに分けてこんなことをしました。

  • グループA:「孤独」「忘れやすい」「退職」など年配者を連想させる言葉で文章を作る
  • グループB:「喉が渇いた」「きれいな」「プライベートな」などニュートラルな言葉で文章を作る

その後、グループごとに移動してもらったところ——

グループAのメンバーは、歩くスピードが明らかに遅くなっていた。

使った言葉が、無意識に行動を変えてしまったんです。

「疲れた」と言った瞬間、脳に「疲れたイメージ」が浮かび、実際にそれほど疲れていなくても、疲れたパフォーマンスをしてしまう

「わからない」「難しい」と口にすると、脳がその気になって思考をフリーズさせてしまう

恐ろしいですよね。

じゃあ、ネガティブな言葉をうっかり言ってしまったらどうするか。

ここで使えるのが**「でもの法則」**です。

マイナスの言葉を言ってしまった後に、「でも」を付け加えるだけ

  • 「疲れた。でも、頑張った
  • 「疲れた。でも、その分成果が出た
  • 「疲れた。でも、いい疲れだ

日本語の性質上、「でも」の後には必ずプラスの言葉が来ます。そして脳は文章の一番最後の情報を印象に残しやすいという性質があるので、「頑張った」「成果が出た」というプラスの情報が脳に残るんです。

これ、地味ですけど、めちゃくちゃ使えます。

80歳でも脳が若い人がやっている行動習慣3選

①デジタルツールを怖がらない

ここからは行動編です。

老人脳になりやすい人の特徴の一つに、**「新しいことに挑戦しない」**というのがあります。

年を取ると、新しいアプリやサービスが出てきても「自分には無理」「わからない」と決めつけてしまいがち。

でも、その「無理」が脳の老化を加速させているんです。

特にSNSは、高齢者ほどやったほうがいいと言われています。

理由は認知機能を上げる脳活効果がかなり期待できるから。外に出て人と会う機会が減った人にとって、SNSは人とつながるための有効なツールなんです。

ネットで何かを検索することも、脳の活性化に効果があるという研究結果が出ています。分からないことがあったらどんどん検索する。この姿勢が脳を若く保ちます。

「新しいことは面倒」と思った瞬間、脳は老化の方向に舵を切ります。

逆に「ちょっとやってみるか」と思えたら、それだけで脳は若返りの方向に動き出す。

最初はうまくいかなくても大丈夫。「慣れるまでの試行錯誤」自体が、脳にとっての最高のトレーニングなんです。

②「自分は必要とされている」と感じられる場を作る

自己重要感という言葉、聞いたことありますか?

これは「自分は他者や社会にとって重要な存在だ」と思える感覚のことです。

人間は誰でも、「自分は必要とされている」と感じたい欲求を持っています。

そしてこの自己重要感を感じられないことは、脳にとって大きなストレスになります。そのストレスが脳にダメージを与え、最終的に認知症のリスクが高まることも分かっているんです。

逆に、「自分は誰かの役に立っている」と実感できれば、脳は活性化する。

実際に、リタイアした人たちにボランティアで学生の家庭教師をやってもらったところ、その人たちの脳の認知機能が向上したという研究があります。

自分が教えたことで「わかった!」と喜んでもらえれば、自己重要感がダイレクトに高まりますよね。

ここで注意したいのは、間違った方法で自己重要感を満たそうとしないこと

「キレる老人」は、怒ることで周囲の注目を集め、自己重要感を満たそうとしている側面があります。マウンティングも同じです。

でも、それをやると人が離れていく。人が離れるとさらに孤独になる。悪循環です。

正しい自己重要感の満たし方は、人の役に立つこと、人が喜ぶことをすること

パートナーが喜ぶことをする。友人の話を聞く。困っている人を助ける。

大きなことじゃなくていいんです。自分がコントロールできる範囲で、目の前の人を喜ばせる。

それだけで、脳は「自分は必要とされている」と感じて、若さを保ってくれます。

③いつまでも働く人の脳が若い理由

最後の習慣は、**「働き続けること」**です。

「え、もう十分働いたよ……」と思う人もいるかもしれません。

でも、働くことには脳の老化予防の要素がてんこ盛りなんです。

  • 社会や人とのつながりができる
  • 自分の役割が生まれる
  • 収入があることでお金の不安を軽減できる
  • 体を動かすことで脳を活性化できる
  • 予定を入れることでやる気が高まる

65歳以上で働いている率が高い地域の人たちは、長生きする傾向にあるという調査結果も出ています。

ポイントは、「嫌々やる」ではなく「前向きに捉える」こと

「自分は仕事をして社会の役に立っている」と考えながら働けば、先ほどの自己重要感も高まります。

ちなみに、脳科学的に見た60歳以上の適職は、言語能力を使う仕事だそうです。

人に教える、文章を書く、チームのムードメーカーになる——こうした仕事は、加齢とともに伸びる能力(語彙力は67歳がピーク!)を活かせるので、年齢を重ねるほど有利になります。

そして何より大事なのは、楽しいと思える仕事をすること

嫌々やる仕事は脳にストレスを与えますが、好きな仕事ならまるで趣味のようにいつまでも続けられる。

その結果、脳の老化を大きく防止できるんです。

まとめ|脳の老化は今日から防げる

最後に、この記事で紹介した脳の老化を防ぐ習慣7選をまとめます。

【マインド編】

① 「自分は若い」と本気で思い込む → 主観年齢が若い人は、実際に脳の密度が高く、記憶力も良い

② 欲と生きがいを持ち続ける → ドーパミンとオキシトシンが脳を若く保つ。「生きがいは?」に即答できる人は強い

③ ネガティブな言葉を使わない(使ったら「でも」を足す) → 言葉が脳に影響し、行動を変えてしまう。「でもの法則」で脳をプラスに書き換える

【行動編】

④ デジタルツールをどんどん活用する → 新しいことへの挑戦自体が脳のトレーニング。SNSやネット検索は脳活効果あり

⑤ 「自分は必要とされている」と感じられる場を作る → 人の役に立つことで自己重要感が高まり、認知機能が向上する

⑥ いつまでも働き続ける → 好きな仕事・得意な仕事を前向きに続けることが、最強の脳の老化防止策

⑦ 片足立ちトレーニングを毎日やる → バランス感覚は脳の状態と連動。目を閉じて30秒を目指そう

脳は、年を取っても若々しく保てる。

これは願望じゃなくて、科学の結論です。

全部を一度にやる必要はありません。

気に入ったものを一つだけ、今日から始めてみてください。

それだけで、10年後、20年後の脳が変わります。

……とりあえず僕は、今日から「疲れた。でも、いい記事が書けた」と言うことにします。

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