ダイエットが続かないのは、あなたのせいじゃないかもしれない
正直に言います。
僕は今年の1月、「今年こそ痩せる」と宣言して、3日で挫折しました。
いや、正確には3日目の夜にコンビニで肉まんを買った時点で終わっていたんですけど、自分の中では「明日からまた頑張るし」という謎の保留状態が2週間くらい続いて、気づいたら2月になっていました。
あれ、ダイエットどこいった?
たぶんこれを読んでいるあなたも、似たような経験があるんじゃないでしょうか。
「今度こそ」と思って始めたダイエット。最初の数日は気合いが入っている。サラダを食べて、甘いものを我慢して、なんなら軽くジョギングなんかしちゃったりして。YouTubeで「痩せるストレッチ」を検索して、カレンダーに「ダイエット開始日」とか書いちゃったりして。
でも、1週間もすると「今日くらいいいか」が始まる。
会社帰りに通りかかったラーメン屋の匂いに負ける。冷蔵庫に残っていたプリンに手が伸びる。そしてその「今日くらい」が3日続いて、いつの間にか元の生活に戻っている。カレンダーの「ダイエット開始日」が、ただの黒歴史として残るだけ。
僕はこのパターンを人生で何回繰り返してきたか、もう数えるのをやめました。数えたら泣きそうだから。
でも、ある時から少しだけ考え方が変わったんです。
「もしかして、ダイエットが続かないのは僕の意志の問題じゃなくて、やり方の問題なんじゃないか」って。
「意志が弱い」は、たぶん違う
ダイエットが続かないたびに、僕は自分を責めていました。
「意志が弱いんだよな、俺は」って。
でもある時、ふと思ったんです。仕事は毎日続けられているのに、なんでダイエットだけは続かないんだろうって。
仕事だって別にやりたくない日はあるわけです。朝起きて「今日休みたい」と思わない日なんて年に3回くらいしかない。それでも毎朝ちゃんと起きて会社に行っている。
ということは、意志力の問題じゃないんですよね。
仕事には「仕組み」がある。始業時間があって、やるべきタスクがあって、サボったら上司に怒られるという恐怖がある。つまり、続けざるを得ない構造が最初から組み込まれている。
でもダイエットには、その仕組みがない。
誰も管理してくれないし、サボっても怒られないし、今日やらなくても明日がある。この「いつでもやめられる状態」が、実はダイエット最大の敵だったんだなと気づいた時、ちょっとだけ自分を許せた気がしました。
「イベント化」が失敗のもと
僕がダイエットで何度も失敗してきた理由を振り返ると、一つの共通点がありました。
毎回、ダイエットを「特別なイベント」にしていた。
「来月から本気出す」「夏までに5キロ落とす」みたいに、期間を決めて、その間だけ頑張ろうとしていたんです。
でもこれ、冷静に考えるとおかしくないですか。
だって、ダイエット期間が終わったら元の生活に戻るわけじゃないですか。元の生活に戻ったら、当然体重も元に戻る。
つまり、イベント型のダイエットって、最初からリバウンドが組み込まれているんです。
これに気づいた時、「そりゃ痩せないわ」って笑ってしまいました。ゲームで例えるなら、クリアしても毎回セーブデータが消えるみたいなものですからね。やる気なくすに決まっている。
「3日坊主」は、むしろ武器になる
じゃあどうすればいいのか。
僕がたどり着いたのは、**「3日坊主を繰り返す」**という、なんとも情けない戦略でした。
いや、最初は自分でも「それって結局続いてないじゃん」と思ったんです。でも実際にやってみると、これが意外と理にかなっていた。
具体的に言うと、こういうことです。
3日間だけ、ちょっと食事に気をつける。 そして 1日は何も気にしない日を作る。
これを繰り返す。たったそれだけ。
ポイントは「3日しか頑張らなくていい」ということ。
人間って不思議なもので、「3ヶ月間ずっと頑張れ」と言われると絶望するけど、「3日だけ頑張れ」と言われると「まぁ、3日くらいなら……」ってなるんですよね。
そして3日頑張ったら1日好きなものを食べていい。この「ご褒美が近い」という感覚が、想像以上に効きました。
仕事でも「あと3日で連休だ」と思うと踏ん張れるじゃないですか。あの感覚です。
食べる「時間」を変えるだけで、体は変わり始める
もう一つ、僕が試してみて「これ、意味あるかも」と感じたのが、食べる時間帯を意識することでした。
具体的には、1日のうち食べる時間を8時間以内に収める。残りの16時間は食べない。
これだけ聞くと「16時間も食べないの!? 無理でしょ」って思いますよね。僕も最初はそう思いました。
でも実際にやってみると、睡眠時間を含めて考えればそこまでキツくないんです。たとえば夜20時に最後の食事をしたら、翌日の昼12時まで食べなければいい。朝食を抜くだけで成立します。
……まぁ、朝食を抜くこと自体が僕にとっては大事件だったんですけど。朝のコンビニおにぎりが生きがいだったので。
最初の2日くらいは午前中にお腹がグーグー鳴って、会議中に恥ずかしい思いをしました。隣の同僚が「大丈夫?」って聞いてきて、「大丈夫です、僕のお腹が勝手に主張しているだけです」って答えたあの瞬間、ダイエットをやめようかと本気で思った。
でも3日目くらいから、不思議と午前中の空腹感が薄れてきたんです。体が慣れるというか、「あ、朝は食べない時間なんだな」と体が理解し始める感じ。
そしてこれを続けていると、体が変わってくるのが分かるんです。
内臓が休む時間ができるから、なんとなく体が軽い。胃もたれしなくなった。で、16時間くらい食べない時間を作ると、体に溜まった余分なものが分解され始めるらしいんですよね。
難しい話は正直あんまり分からないんですけど、体感として「あ、なんか調子いいな」という感覚は確かにありました。
「NG食品」を決めたら、逆に自由になった
ダイエット中の食事で僕がやったのは、「これだけは食べない」というリストを作ることでした。
全部を制限するんじゃなくて、特に太りやすい食べ物だけを避ける。
たとえば、ラーメン、カレーライス、カツ丼みたいな糖質と脂質のダブルパンチ系。フライドポテト、ドーナツ、菓子パンみたいなヤツら。あとは甘いジュースやエナジードリンク。ピザ、クリーム系パスタ、お好み焼き、たこ焼きなんかの粉もの系も入ります。
書き出してみると、僕の好きなものオールスターズでした。人生から楽しみを奪われる気分。
でも大事なのは、これらを一生食べないわけじゃないということ。あくまで「3日間のONの日」だけ避ける。OFFの日は1食だけ好きなものを食べていい。
ONの日に何を食べるかというと、基本は和食です。味噌汁、焼き魚、納豆、ご飯。いわゆる「まごわやさしい」ってやつですね。豆、ゴマ、ワカメ、野菜、魚、きのこ、芋。
正直、最初は「地味すぎない?」って思いました。でもやってみると、和食って意外と種類が豊富で飽きない。コンビニでも選べるものが多いし、外食でも定食屋に行けば大体クリアできる。
「え、それだけ?」って思いましたか? 僕も思いました。
でもこれ、逆に言えばリストに入っていないものは何を食べてもいいということなんです。白米もOK、お酒もOK(甘くないやつなら)。
この「食べていいものが明確にある」という状態が、精神的にめちゃくちゃ楽でした。
今までのダイエットって「何を食べたらいいか分からない」状態だったんですよね。だから毎回の食事がストレスになっていた。でもNGリストを作ると、「これ以外は食べていい」という安心感がある。
制限しているはずなのに、自由になった感覚。これは本当に不思議な体験でした。
記録をつけたら、自分の「太るクセ」が見えてきた
あと、これは完全に自分の体験なんですけど、食べたものを毎日記録するっていうのが地味に効きました。
最初は正直めんどくさかったです。いちいちメモするの、続く気がしなかった。
でもやってみたら、びっくりしたことがあって。
僕、毎日昼食後にコンビニでシュークリームを買っていたんです。
いや、自覚はあったんですよ? でも記録してみると、それが毎日で、しかも「自分へのご褒美」という名目で完全に習慣化していたことに気づいた。
ご褒美の頻度、高すぎん?
こういう「無意識の食習慣」って、記録しないと見えないんですよね。太っている原因が分からないんじゃなくて、見えていないだけだった。
記録をつけ始めてからは、体重が減った週と減らなかった週の違いも分かるようになりました。減らなかった週は大体、飲み会が2回以上あった週。原因が明確になると、対策も立てやすい。
記録は面倒くさい。でもその面倒くささが、間食の抑止力にもなるという副産物もありました。「記録するの面倒だから、食べるのやめとこ」という、なんとも消極的な理由でカロリーカットに成功する日もあったりして。
3ヶ月続けて分かったこと
僕はこの「3日ON・1日OFF」の仕組みを、なんとか3ヶ月続けました。
結果だけ言うと、体重は4キロくらい減りました。
……いや、もっと劇的な数字を期待してましたか? すみません、僕もです。
でも、この4キロには大きな意味がありました。
まず、ストレスがほぼなかった。 好きなものを完全に断っていないから、「ダイエットしている」という意識が薄い。日常の中にダイエット要素がぽつぽつと混ざっている感じ。
そして何より、リバウンドしていない。
これが一番大きい。今までのダイエットは痩せてもすぐ戻っていたけど、今回は半年経っても体重が維持できている。なぜかというと、生活習慣そのものが変わったからだと思います。
3ヶ月のうちに、味覚も変わりました。OFFの日に食べるラーメンが、前より「しょっぱいな」と感じるようになった。以前は毎日食べたかったものが、たまに食べれば満足できるようになっていた。
途中、もちろん停滞期もありました。2ヶ月目あたりで2週間くらい全然体重が動かない時期があって、正直「やっぱダメか」と思った。でも「3日ONの仕組み」は別にキツくないから、やめる理由がなかったんです。キツかったらとっくにやめていたと思う。でも「まぁ、別に苦しくないし続けるか」くらいの温度感で乗り越えられた。
そしたら停滞期の後に、スッと体重が落ちる瞬間があった。あの時の嬉しさは忘れられないです。
これは「我慢して食べない」のとは全然違う感覚です。体が自然と求めるものが変わった、という方が近い。
仕組みは答えじゃないけど、手がかりにはなる
ここまで読んで、「じゃあその仕組みさえやれば絶対痩せるんだな」と思った方がいたら、ちょっと待ってください。
僕は別に「これが正解です」と言いたいわけじゃないんです。
だって、僕自身まだ道の途中だし、この先リバウンドする可能性だってゼロじゃない。偉そうに「こうすれば痩せます」なんて言える立場じゃない。
ただ、一つだけ確信を持って言えることがあるとすれば。
ダイエットが続かないのは、あなたの意志が弱いからじゃない。
続けられる仕組みを知らなかっただけ。僕もそうでした。
自分の体と生活に合った「無理のない仕組み」を見つけること。それが、たぶんダイエットで一番大事な雑学なんだと思います。
……まぁ、こんなことを書いている僕が、昨日の夜中にアイスを食べていたことは内緒ですけどね。



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