ロズウェル事件で生き残った宇宙人が語った「人類の正体」がヤバすぎた
ロズウェル事件といえば、UFOや宇宙人の話題で必ず名前が出てくる定番中の定番です。
1947年、アメリカのニューメキシコ州で謎の飛行物体が墜落した。軍は最初「空飛ぶ円盤を回収した」と発表したのに、数時間後には「気象観測用の気球でした」と訂正。その後「宇宙人の死体が見つかった」という噂が広がると、今度は「気球に乗せていたマネキンでした」と言い出す。
……言い訳が二転三転しすぎて、逆に怪しいんですよね。
でも今回の本題は、ロズウェル事件そのものじゃありません。
この事件で墜落したUFOの中に生存した宇宙人がいたという話。そしてその宇宙人に対してアメリカ軍が秘密裏にインタビューを行い、そこで語られた内容が「人類の常識を根底から覆すものだった」という話です。
その記録をまとめた著書が『エイリアンインタビュー』。
最初に言っておくと、この本の著者自身が「これはSF小説です」と主張しています。そう言わなければ出版すらできなかったのか、あるいは本当にフィクションなのか。その判断は読んだ人それぞれに委ねられている。
ただ、僕がこの話に惹かれたのは、そこに書かれている「人類とは何か」という問いに対する回答が、あまりにも衝撃的で、しかも妙に辻褄が合う部分があったからです。
83歳の女性が死の直前に送った荷物
2007年9月のある日、SF作家のローレンス・スペンサーの元に一つの荷物が届きます。
差出人はマチルダ・マックエルロイという女性。荷物の中には手紙と大量の原稿が入っていました。
手紙にはこう書かれていたそうです。
「1947年以来、私は極度の苦痛の中で生きてきました。知ってはならないことを知った私は、これらの秘密を守ることで人類が守られると言われました。この機密を知っている他の人々は行方不明になったり、連絡が取れなくなったりしました。だから私は沈黙を選ぶしかありませんでした」
「今83歳になった私は、この手紙を送る時に安楽死を決心しました。しかし60年間守ってきたこれらの秘密は、墓の奥深くに埋めておくわけにはいきません。人々にはこれらのことを知る権利があるのです」
スペンサーが荷物に書かれた住所から電話をかけると、出たのは大家で、マチルダと夫は数週間前に安楽死で亡くなったと告げられた。
この導入だけで、もうフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなる。60年間の沈黙、死の直前の告白、届いた原稿。もしこれが作り話なら、脚本家としての才能がすごいし、もし本当なら──想像するだけで背筋が寒くなります。
テレパシーで会話した唯一の人間
マチルダの証言によれば、事の始まりはこうです。
ロズウェルで2機目の飛行物体が墜落した現場に、マチルダが所属する医療班が派遣された。機内には5体の生命体がおり、4体はすでに死亡。しかし1体だけが意識を保っていた。
現場スタッフはコミュニケーションを試みましたが、言葉も通じなければ記号も文字も認識しない。
そんな中、マチルダに奇妙なことが起きます。頭の中に、何かを「感じた」のだそうです。
その生命体は、マチルダの頭に直接語りかけていた。いわゆるテレパシーです。
驚いたマチルダが上司に報告したところ、同じことを感じた人間は他に誰もいなかった。結果的にマチルダは、この生命体の「通訳者」という役割を与えられ、役職は数段階引き上げられ、給料は一気に20倍になったそうです。
20倍ですよ。地球外生命体と話せるという能力が、いきなり年収に反映される。なんだかすごく現実的な対応で、逆にリアルだなと思いました。軍って結局、どんな異常事態でもまず「予算と人事」で動くんだなと。
エアルという存在
マチルダが最初にその生命体に名前を尋ねると、「エアル」と呼んでよいという返事が返ってきたそうです。
エアルの身体的特徴はこう記録されています。身長約1.2メートル、灰色の皮膚、手足には指が3本。体と不釣り合いに大きな頭と目。耳はなく、小さな鼻に穴が2つ。口には継ぎ目がある。
食物を摂取する必要がなく、生殖器官もない。音を発することもできない。
さらに軍が他の生命体の死体を解剖したところ、臓器や細胞といった構造が見られなかったという。代わりに、神経系と電気回路のような構造が確認された。
つまり、僕たちが「生き物」としてイメージするものとは根本的に違う存在だったわけです。軍の関係者たちは「遠隔操作装置に近いものではないか」と推測したそうですが、同時に意識を持っていることも確認されている。
機械でもない、生物でもない。「精神的な遠隔操作による生命体」──エアル自身がそう説明したとされています。
この説明を最初に読んだ時、僕は正直「意味が分からない」と思いました。でもよく考えると、僕たちが「生命」というものを肉体ベースでしか考えられないだけで、意識が先にあって肉体は後から用意された「器」に過ぎないという発想は、哲学的にはそこまで突飛じゃない。デカルトの心身二元論だって、突き詰めれば似たような問いに行き着きます。
ドメイン文明と帝国文明
エアルは軍の質問にはほとんど答えず、一方的にマチルダにメッセージを送り始めたそうです。
ここからが、この話の核心部分です。
エアルによれば、宇宙には「ドメイン」と呼ばれる巨大な文明が存在している。ドメインは数多くの惑星を管理・統治しており、エアルはそのドメイン遠征軍の士官であり、宇宙船のパイロットでありエンジニアだった。
そしてエアルは数千年前からこの天の川銀河で任務を遂行しており、約8000年前にも地球を訪れたことがあるという。
ドメインにとって地球は「調査エリアの一つ」に過ぎない。彼らが最も関心を持っているのは人類ではなく、地球という資源と領土。太陽系は彼らにとって「拠点」であり、月や火星、金星なども基地建設の候補地として利用価値があるとのこと。
ただし、人類を残酷に扱うようなことはしないとエアルは言っています。地球で起きているような領土の略奪は、ドメインの管理下では行わないと。
この辺りの説明は「まあ、宇宙規模の文明ならそういう態度かもな」と妙に納得してしまう部分があるんですよね。僕たちだって、アリの巣を踏み潰そうとは思わないけど、アリのことを特別に気にかけてもいない。スケールが違えば、そういう距離感になるのかもしれません。
そして、地球がドメインの管轄になる前には「帝国文明」という別の文明の支配下にあったとエアルは語ります。ドメインと帝国文明は長い間敵対関係にあり、ドメインが戦争に勝利したことで地球の管轄権を得た。
ここまでは「宇宙版の領土争い」として理解できます。問題はここからです。
地球は「魂の刑務所」だった
エアルが語った中で最も衝撃的だったのは、地球の本当の役割についてです。
エアルたちは自分たちの本質を「IS-BE(イズビー)」と呼んでいる。これはいわば意識、あるいは魂と呼べるもので、肉体から自由に抜け出すことができ、別の体に移ることもできる。IS-BEが経験した記憶は肉体ではなくIS-BE自身が持っており、何億年前のことであっても思い出せるという。
しかも、IS-BEは宇宙が誕生する「前」からすでに存在しており、消滅することもない。
ここで僕は「これはスピリチュアルの話か?」と一瞬身構えました。でもエアルの説明は、そういったふわっとしたものとはかなり違う方向に進みます。
エアルによれば、地球にいる人間のIS-BE(魂)も、本来はエアルたちと同じ能力を持っていた。
では、なぜ今の人間はそれができないのか。
その理由が、とんでもなく残酷なものでした。
地球は、帝国文明が作った「魂の刑務所」だったというんです。
帝国文明は、重罪を犯したIS-BEを地球に送り込み、閉じ込めることにした。本来IS-BEは物理的な制約を受けないため、どこかに閉じ込めることなどできない。しかし帝国文明は強力な装置を使って記憶を完全に消去し、催眠をかけ、「自分は物理的な法則にしか従えない存在だ」と信じ込ませた。
そうして記憶を失ったIS-BEを、地球環境に適した肉体の中に閉じ込めて地上に放った。
しかし肉体にはいずれ寿命が来る。死んだ瞬間にIS-BEが解放されてしまう。それを防ぐために、帝国文明は地球全体を特殊なバリアで覆う装置を設置した。
この装置がある限り、肉体が死んだIS-BEは回収され、再び記憶を消去され、催眠をかけられた後に新しい肉体に入れられる。
これが、僕たちが「輪廻転生」と呼んでいるものの正体だった──というのがエアルの主張です。
この話をどう受け止めるか
正直に言うと、ここまで読んで「ちょっと待ってくれ」と思った人は多いと思います。僕も最初はそうでした。
輪廻転生が実は「記憶消去と再投入のシステム」だったなんて、あまりにもディストピアすぎる。
でも、冷静に考えてみると、この説明にはいくつか興味深い点があるんです。
まず、人類の文明が「突然」高度になる時期が歴史上何度もある、という現象。エアルの説明では、記憶消去装置の効力は一定ではなく、弱まる時期がある。その時期にはIS-BEの記憶の一部が蘇り、過去に習得していた高度な知識が無意識に思い出される。
プラトン、釈迦、産業革命期の科学者たち──偉大な知性が同じ時代に集中して現れることがあるのは、装置の効力が弱まった時期だからだという説明は、ちょっと鳥肌が立ちました。もちろんこじつけと言えばそれまでですが、「なぜ天才は同じ時代に固まって出現するのか」という問いに対する回答としては、妙にスッキリしてしまう。
また、エアルはこの装置から抜け出した人物が過去に2人いたと語っています。
ブッダと老子。
特にブッダはその方法を後世に残したが、長い歴史の中で一部が改ざんされたり失われたりしているという。
この部分は、僕は判断を保留しています。スピリチュアル方面に引っ張られそうな要素ではあるんですが、エアルの文脈では「悟り」や「覚醒」ではなく、あくまで「装置の影響から脱出した」というメカニカルな話として語られている。宗教的な神聖さとは別の角度からの説明なんですよね。
エアルの最後とマチルダの選択
インタビューの終盤、エアルは「24時間以内にこの体を去る」と宣言します。
焦った軍の上層部は、情報を引き出すためにエアルに電気ショックを与えることを命じた。
しかしエアルは電気ショックの前にすでに肉体を離れており、自分の宇宙ステーションに戻って任務に復帰しただけだったそうです。残された肉体は二度と動くことはなく、軍は2週間ほど声をかけ続けた後、エアルが死んだと判断してプロジェクトを終了した。
この場面は、読んでいてちょっと虚しくなりました。
目の前に宇宙規模の文明の知性がいたのに、最後の手段が「電気ショック」って。しかもエアルにとっては、その肉体はただの器に過ぎなかったわけで、電気ショックなんて蚊に刺されたようなものだったんでしょう。
そしてプロジェクト終了後、マチルダは嘘発見器テストや自白剤の注射まで受けさせられ、すべてが事実だと確認された後に早期退職。多額の退職金と引き換えに、秘密保持契約を結ばされた。
それから60年間、マチルダは沈黙を守り続けた。そして83歳で安楽死を決意した時、ようやくこの記録を世に出すことを選んだ。
仮にこの話が全部フィクションだとしても、マチルダというキャラクターの造形は見事だと思います。60年間の沈黙の重さと、死の直前にようやく「人々には知る権利がある」と決断する人間の姿は、フィクションであっても心に刺さる。
僕がこの話から考えたこと
『エイリアンインタビュー』の内容を真に受けるかどうかは、人それぞれだと思います。
僕自身は、「事実かどうか」よりも、この話が突きつけてくる問いの方に興味があります。
たとえば「自分は本当に自分の意志で生きているのか」という問い。
エアルの話が正しければ、僕たちは記憶を消された状態で肉体に入れられ、「これが自分だ」と信じ込まされている。でもこれって、別に宇宙人の話じゃなくても、現代社会でも感じることがありませんか。
生まれた国、育った環境、受けた教育、メディアから流れてくる情報──それらによって形作られた「自分」は、本当に「自分」なのか。もし全然違う環境で育っていたら、今とはまったく違う人間になっていたはず。それなら「自分」って何なんだ、という話です。
あるいは「なぜ人間は死を恐れるのか」という問い。
もしIS-BEとしての本来の自分が不滅なら、死の恐怖は「装置による催眠」の結果ということになる。でも逆に言えば、死を恐れるからこそ僕たちは今の一瞬を大事にしようとするわけで、その恐怖が完全になくなったら、人間はどう生きるんだろう。
こういう思考実験ができるのが、この手の話の面白さだと僕は思っています。
エアルの語った内容が事実なのか、精巧なフィクションなのか、それとも83歳の女性が人生の最後に紡いだ壮大な物語なのか。
答えは出ません。でも、この話を知った後と知る前では、夜空を見上げた時の気分がちょっとだけ変わる。それだけでも、知る価値はあったんじゃないかと思っています。



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